2014年5月10日土曜日

本の話4 精霊の守り人シリーズ

「精霊の守り人」シリーズは、上橋菜穂子さんによる、全10冊の長編ファンタジー小説です。

新ヨゴ皇国という架空の舞台で、皇子チャグムと、女用心棒バルサを中心にした物語です。


女性作家のファンタジーという事で、少し甘いのかと思いきや、骨太のストーリーが展開されていきます。

スケール感は、前にも紹介した「指輪物語」を彷彿とさせます。
新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国など、それぞれの国の文化の違いがよくかき分けられていると思います。上橋さんは文化人類学者らしく、その本領をいかんなく発揮されていますね。

自然にあふれたそれらの国々の情景(イメージ)は、車山~霧ケ峰の風景を連想させます。



 
主人公である、女用心棒のバルサはとても魅力的なキャラクターで、強さと優しさを内に秘めています。他の登場人物もみな個性的です。
 
老若男女だれでも楽しめる、ファンタジー小説だと思いますよ。
上橋さんは、他にもNHKでアニメになった「獣の奏者」や「狐笛のかなた」など、面白いファンタジーを書かれています。
Salut!の本棚には全部揃ってますので、よろしければお試しください。
 
あと、小説には美味しそうなご飯がたくさん登場するのですが・・・
 
実際にメニューを再現した、別冊の「バルサの食卓」という本があります。
 
 
 
一度、「ノギ屋の弁当風鳥飯」というのを作ってみましたが、たいへん美味しゅうございました。
 
 
 
 

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